ドクター和のニッポン臨終図巻

作家・西村京太郎 出版された著作は700冊 「最も売れた作家」の根底には15歳の戦争体験1/2ページ

西村京太郎さん
西村京太郎さん

2022年で戦前と戦後が同じ長さになると、政治学者の白井聡さんが今年初めに仰っていて胸騒ぎがしました。戦争のリスクは、戦争を知っている人間がこの世にいなくなればなるほど増えていくのだな…ウクライナの、目を疑うような戦闘の映像の合間に流れたこの人の訃報に接し、唇をかみしめました。

出版された著作は約700冊。戦後、最も売れた作家ともいわれる西村京太郎さんが3月3日に神奈川県湯河原町の病院で亡くなりました。享年91。死因は、肝臓がんとの発表です。

西村さんは昨年末から体調を崩し入院をしていたとのこと。死因は肝臓がんとのことですが、いつがんが見つかり、どんな治療をされていたのかの詳細は発表されていません。

がんの治療は、その進行度やがんの種類によって、推奨できる手術や抗がん剤治療を示した「標準治療」に基づいて行われることは、皆さんもご存じでしょう。標準治療とは、臨床試験を長年重ねた上で、「その治療がもたらす利益が、副作用などの不利益を上回ること」や「他の治療法より有効性が高いこと」などの科学的根拠が明らかにされた治療法のことをいいます。

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