時代に乗り遅れない変化対応力を
異色⁉鍼灸師から
【寮生活】生まれは千葉県で、7歳まで埼玉県狭山市、中学時代まで横浜市で過ごす。高校は北海道函館市の寮のある学校で過ごした。「父(創業者の憲和氏)に『いい高校を見つけてきた。寮でたたき直してこい』と言われたんですが、入ってみると楽しいところでした」
【鍼灸】京都の大学で鍼灸を学ぶ。「大学の付属病院で泌尿器科の鍼の先生を1年間やった後、大阪の鍼灸院の雇われ院長になりました。相手とちゃんとコミュニケーションをとり、満足しているか確認することの大事さが分かりました」
【入社】「鍼の技術について悩んでいるときに、父に『うちの会社の社員を治療するように』と言われ、鍼灸師として入社しました」
自社ビルの一角に治療場所を構えたが、「2カ月間誰も来てくれなくて。それもあって父の仕事を手伝うようになりました。そこからは鍼は全くやっていないですね」。
【父の教え】「父は会議で繰り返し同じ人に同じことを言っていました。不思議に思っていたら、『同じことを言い続けることによって、みんなに刷り込まれるんだ』とのことでした」
総務や経営企画、製品開発、事業責任者などを経験し、会社の動かし方を学んでいった。
「プログラミングは学んでいませんが、できる人の目星がついて、こういうときにはこの人に頼るということが分かっていれば、自分がエンジニアである必要はないと思います」