
ウクライナ国営電力会社ウクルエネルゴは14日、ロシア軍に制圧された北部のチェルノブイリ原発への送電線が、ロシア軍の攻撃で再び損傷したと発表した。ロシア軍が占拠している同国南部にある欧州最大級のザポロジエ原発でも爆発が起きた。ロシアのプーチン大統領は原発を人質に取った「核恫喝(どうかつ)」を、いつまで続けるのか。
チェルノブイリ原発は、ロシア軍のウクライナ侵攻初日の2月24日に軍事制圧され、今月9日に外部電源を喪失した。
ウクルエネルゴによると、13日に外部からの電力供給が再開されたが、14日に送電線がまた、ロシア軍に破壊されたという。その後、ディーゼル発電機での電力供給などの対応を急いだ結果、国際原子力機関(IAEA)は15日、「外部からの電源供給が可能になった」と発表した。