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韓国大統領選で、保守系野党の尹錫悦(ユン・ソンヨル)氏が当選した。経済や安全保障、歴史問題などについて日本との関係は改善するのか。
まれにみる接戦だった。尹氏の得票率は48・56%、対する李在明(イ・ジェミョン)氏は47・83%とその差は0・73ポイントで、投開票日直前に、野党系候補が一本化したわりには僅差だった。ということは、韓国内で依然、左派系が多いことを示している。
日本としては、左派系の李氏が大統領にならずにほっと一息だ。李氏は反日、親北路線が強烈だったからだ。同氏は、大韓民国、つまり現在の韓国について、建国自体の正当性に異議を唱えていたという。これは、親日勢力を一掃できなかったという意味で、少しでも親日だという人がパージ(追放)されるようなこともありえたのだ。
文在寅(ムン・ジェイン)政権は典型的な左派政権で、行政のみならず立法も司法も左傾化させていった。今後、行政は保守政権なので左傾化はなくなるが、立法と司法ではまだ残っている。ちなみに、国会では与党系議員が3分の2の議席を占めている。韓国は一院制であるが、次の選挙は2024年の予定なので、あと2年間は政権与党は少数派だ。司法でも、当面は左派陣営の影響力が大きいままだ。