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首都圏の人気私立大学群「MARCH」の一角、明治大の高校別合格者ランキングが明らかになった。昨年割り込んだ志願者数10万人の大台を回復し、人気の高さを改めて示した。高校別では神奈川県の県立校が多くの合格者を出し、存在感を発揮している。
トップは昨年3位だった厚木の216人で、206人の川和、202人の柏陽、194人の湘南と続く。
上位を占めたのは、いずれも神奈川県が高い資質・能力を持った人材を育成する県立校を指定した「学力向上進学重点校」だ。
大学通信情報調査・編集部の井沢秀部長は「神奈川勢は、学力向上進学重点校が順当に力を付けてきたといえ、自治体の意識の高さが合格者数を左右しているといえる。年々、受験生の移動距離が少なくなっている傾向があるため、交通の利便性など地域的な理由も反映されているのだろう」と分析する。
同じ学力向上進学重点校の横浜翠嵐(すいらん)の合格者は143人で昨年同時期の集計から60人以上減らした。4位の湘南も前年から減らしているが、井沢氏は「決して学力が落ちたというわけではなく、出願を絞り、他の大学を受けた結果だろう。より進学校としての充実度を増しているともいえるのではないか」と説明する。
私立で合格者が最も多かったのは山手学院(神奈川)の167人で、市川(千葉)の159人、本郷(東京)の157人と続く。
井沢氏は「山手学院はMARCH受験に定評があり、今年は順当に合格者数を増やした。市川に関しては駿河台キャンパスに通いやすいという利点もある」と指摘した。
夕刊フジでは引き続き、有名大学の合格状況を伝えていく。