「これ何とかならないか?」。日々の暮らしで避けられないのがこの感情だ。世の中の全てが自分の思い通りにいくわけはない、それはわかっていても「これぐらいは何とかしてくれよ」という苛立ち。一番言い得ているのは〝如何ともしがたい〟だろうか。
例えば、コンビニのコピー機。今や会社や事務所などでのコピー機は大量の書類を束にして差し込めばスイッチオンでシュンシュンシュンッと吸い込んでシャーシャーとコピーされて出てくるのが普通だが、コンビニはそうじゃない。あいも変わらず、フタ開けて 紙置いて フタ閉めて ボタン押して というあの機種のままだ。手間だ。あれ何とかならないか。デパ地下の惣菜系の店。あの(お肉屋さんで見慣れた)大きな湾曲ガラスの向こうにいろんなものが並んでるスタイルのやつ。今はね、みどりの窓口も銀行ATMもコンビニも(俗に言う)フォーク並びか、一列に並んで空いたところに進む、というやつなんだけど、サラダ惣菜系の店はいまだにどこに並べばいいのかわからない。こっちが先に来て物色して注文態勢でいたのに「ワタシね、これ200グラムとこっちを100グラムだけちょうだい」と遠慮なしおばさんが発する大きな声優先になってる。あれ何とかならないか。
お昼のごはん時のラーメン屋さん。カウンター席はすぐに埋まり、1席が空いたら、次に並んでいる1人が案内されるそんな見慣れた光景が毎日繰り返されている。そこに首から社員証をぶら下げた男たちのグループが来た。彼らは3人とか4人。待ち列の後ろに並んだのはいいが、いざ自分たちの番が来ても空き席に行かないのだ。