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中国が反発した。ロシアがウクライナ侵攻をめぐって中国に軍事支援を要請し、中国が応じる意思を伝えたと、欧米メディアが報じたのだ。国際法違反の暴挙を続けるロシアへの支援が確認されれば、中国にも厳しい制裁が科される。図星を突かれて激怒したのか。欧米諸国の監視の目は厳しさを増している。
「米国側が虚偽情報をまき散らしている」「中国の立場をねじ曲げ、中傷する言行に断固として反対する」「米国が中国の正当な利益を損なわないよう強く求める」
中国外務省の趙立堅副報道局長は15日の記者会見で、中国の軍事支援をめぐる一連の報道・情報に強い口調で反発した。ただ、ロシアから支援の要請があったかどうかは明確に答えなかった。
英紙フィナンシャル・タイムズ(電子版)は14日、ロシアが中国に対し、地対空ミサイルやドローン(無人機)、諜報関連装備、装甲車両、兵站用車両の支援を要請し、中国が応じる意思を伝えたと報じた。英通信社ロイターや、米CNNも同様の記事を報じた。
事実なら、欧米諸国はロシアと同様、国際的な銀行決済取引網『国際銀行間通信協会(SWIFT)』からの中国排除など、厳しい制裁が科される可能性がある。
ジェイク・サリバン大統領補佐官(国家安全保障問題担当)も14日、ローマで中国外交担当トップの楊潔篪共産党政治局員と会談した際、中国に対するロシアの要求を念頭に、支援しないようくぎを刺した。