18日開幕!GⅡ「ウィナーズカップ」 宇都宮競輪、戸室秀朗所長が目指す「憩いの場の競輪場」1/1ページ

その他の写真を見る (1/6枚)

「餃子の街」としてその名を全国にとどろかせる栃木県の県庁所在地である宇都宮市。「第6回ウィナーズカップ」(GⅡ)はそんな宇都宮市にある宇都宮競輪場で18日から4日間の日程で開催される。2014年GⅠ高松宮記念杯以来のビッグレースを目前に控えた宇都宮市経済部公営事業所・戸室秀朗所長に開催への思いなどを語ってもらった。

宇都宮競輪場は、市民に憩いの場として親しまれる八幡山公園の一角にある。2009年にホームとバックを入れ替え、旧バック側にメインスタンドを建設。公園利用者も使える〝競輪場が見えるレストラン〟やイベントも行える広場などが整備され、公園との一体的な利用促進が図られている。

8年ぶりのビッグレース開催となるが、戸室所長を筆頭に関係者の願いは一つ。「4日間、無事に開催すること」。現在、競輪界は新型コロナウイルス感染症の影響で開催中止、途中打ち切りとなるケースも。「幸いにして競輪場のお客さまでのクラスターはありません。入り口では検温と手指の消毒、マスク着用のお願いを徹底しています」。今回は2500人の入場制限はするものの「いろいろなお客さまに来ていただきたいので」との理由から事前抽選や居住地の限定などはしない。「たくさんのお客さまに来てほしいけど密にはならないように…」と、ジレンマとの戦いだ。

今大会には地元栃木県から総勢8選手(神山拓弥、雨谷一樹、長島大介、真杉匠、坂井洋、磯田旭、金子幸央、隅田洋介)が出場する。「ウィナーズは優勝や1着の多い選手が出場できる大会。開催が決定してから地元選手が出場を目指して一生懸命頑張ってくれた結果」と喜ぶ。また、脇本雄太(福井)が昨年8月オールスター以来のビッグレース出場で注目も集まるが「脇本選手は強いですからね。GⅢを優勝した坂井洋、真杉匠ら若手が頑張って一人でも多く地元から決勝に乗って抵抗してほしいです」とエールを送る。

イベントなどもコロナ以前のように盛大にというわけにはいかないが実施される。開催期間中、毎日行われる「ワンダーランドフェス」は「競輪場にいらしたことがないお客さまに楽しんでいただける内容」として競輪場内に隠されたキーワードを集める宝探し、売店ガチャ、落語家による初心者教室、らいりんガールによる履物絵付け教室などが予定されている。

場内イベントとしては「ドミフォンエキシビションレース」(19、20日予選、21日決勝第7R発売中)が目玉。競輪選手とロード選手はどっちが強い?をテーマにドミフォンというバイクの後ろに自転車が続く競走で対決する。地元若手選手とロードレースチーム「宇都宮ブリッツェン」「那須ブラーゼン」の選手が火花を散らす。

宇都宮競輪場はミッドナイト競輪の売り上げも好調で施設も新しい。過去にはオールスター競輪3回、全日本選抜競輪2回など宇都宮では不定期ながら数多くのビッグレースが行われており「今後も施設(主に選手宿舎)などの改修も考えて3、4年に一回ずつ程度のビッグ開催」を視野に入れている。「これから先、あのような名選手は出ないでしょう」と戸室所長がしみじみ言う競輪界の至宝・神山雄一郎を擁する宇都宮競輪場は神山のGⅢ100V(現在99)をファンとともに願いながら、今後も「現在、行っていることを継続して宇都宮市に貢献していきたい」と前向きに進む。

餃子だけじゃない!?世界に誇る「自転車の街」

実は宇都宮市は餃子以外にも売りになるモノがたくさんある街である。有名なところではカクテル、ジャズなど。そして〝自転車の街〟でもある。

1990年にグリーンドーム前橋(前橋競輪場)でアジア初となる世界選手権自転車競技大会のトラックレースが開催され、それを機にGⅠの寬仁親王牌・世界選手権記念トーナメントが開催されるようになったことは競輪ファンにはなじみが深い。当時、高校生だった競輪選手の稲村成浩(群馬)、斎藤登志信(宮城)がアマ・タンデムで銀メダルを獲得し、話題にもなった。

同じ年、世界選のロードレースが宇都宮で開催されたことを知っている競輪ファンは少ない。競輪の親王牌同様、アジア初の世界選メモリアルとして1992年から「ジャパンカップサイクルロードレース」が毎年開催され、ツール・ド・フランスなどで活躍する世界のトップレーサーが参戦。2010年からは、宇都宮市中心部の周回コースで行われる「ジャパンカップクリテリウム」も行われるようになり、競輪選手が参戦するなど、トラック、ロードの垣根を超えたイベントにもなっている。

また、宇都宮競輪に加えて、ロードレースのプロチームである「宇都宮ブリッツェン」、「那須ブラーゼン」が県内を拠点としており、自転車の街であることを象徴している。

公式コスプレイヤー「らいりんガール」 に会える

輪界初? リアルマスコットキャラクターが宇都宮競輪場には存在する。2021年3月から活動をしている宇都宮競輪場公式コスプレイヤー「らいりんガール」は雷神様に弟子入りした神様候補である宇都宮競輪のマスコットキャラクター「らいりん」に扮して選手紹介時のナビゲートやレース番号ボードを掲げるなどレースの盛り上げ役を担っている。着ぐるみ(中の人などいないはず)ではなく生身の人間がマスコットキャラなのは他場では例がない。らいりんガール目当てでやってきた人が「せっかくだから、と車券購入にチャレンジしてくださることも多いです」(戸室所長)と新規ファン獲得にも一役買っている。

1950年の開設から約800億円を活用 収益が社会基盤の整備に

「ジャパンカップサイクルロードレース」の運営には競輪、オートレースの収益を財源とする「競輪とオートレースの補助事業」が活用されているが、これとは別に宇都宮競輪の収益金が1950年の開設以来、約800億円超が道路・河川整備、学校建設、消防などの貴重な財源として活用され、同市の社会基盤の整備を支えてきた。現在は高齢者外出支援事業、太陽光発電システム設置促進事業、放課後子ども対策事業などより身近に感じることができる市民生活に密着した事業に生かされている。

また、競輪場内のシアターホールは非開催日に一般への貸し出しも行っており、会議や講演会などで利用可能だ。

zakスペシャル

ランキング

  1. 【歌姫伝説 中森明菜の軌跡と奇跡】古舘伊知郎が見た〝伝説の一夜〟 井上陽水と玉置浩二、大御所2人を「黒子」にさせた中森明菜のすごみ

  2. 【大鶴義丹 やっぱりOUTだぜ!!】俳優にとって一番の恐怖…体が動く限り続く〝終わりのないゲーム〟 お金や名声入るが気持ちは満たされない

  3. 韓国で早くも「反日」暴挙 林外相の訪韓中に竹島EEZで無断調査 地下構造や資源探査か 「尹大統領は決して“親日”ではない」

  4. 新垣結衣、『鎌倉殿の13人』で演じる八重の今後は? 正室登場で最期に注目

  5. 【日本の解き方】「世界標準」になった金融政策、内外の安保環境も激変したが…進歩なき一部野党とマスコミ

  6. 安保環境の激変で大転換 日本学術会議「軍民両用」研究を否定せず 年間10億円の血税投入「浮世離れ」組織、民営化案浮上で目くらましか

  7. ロシア“非人道兵器”使用か マリウポリの製鉄所に「白リン弾」降り注ぎ…プーチン大統領に重病説、追い詰められ残虐さ加速?

  8. エンゼルスの戦力ランク5位にUP! 大谷翔平が契約で求めたチームに変貌中 気になるのは同地区の最大のライバル、アストロズも絶好調

  9. 昨年10月頃から落ち込み激しく…上島竜兵さん急死、周囲は心配しケアも 行き当たる〝師匠〟志村けんさんの死去

  10. “制裁金よりダメージ” 朗希への白井球審の詰め寄り問題以降、ロッテと関西審判団の深まる遺恨 井口監督とレアードも退場に