・シルバー人材センターの仕事は「請負」「派遣」「独自事業」の3形態
・会員は無料で新たな学び、学び直しの機会が得られる
・平均月収は月3万~5万円程度
定年後、地元に貢献しながらちょっとした収入を得る方法を模索すると、実は身近なところに公的な仕組みがあることに気づく。シルバー人材センターだ。その存在は認知していても、具体的なことは知らない読者が多いのではないだろうか。
そこで今回は、東京都シルバー人材センター連合シルバー人材センターの上野芳江課長に話を聞いた。
シルバー人材センター(以下、センター)は法律に基づき原則として区市町村ごとに設けられている公益法人。その地域に暮らす原則60歳以上の住民なら誰でも登録し、活動に参加できる。とくに資格は必要ない。現在、東京では約8万人のシルバー会員が登録している。地域により多少の差があるが、年間2000円程度の会費がかかる。しかし会員になれば「就業支援講習」が受けられるので概要は後述したい。
上野さんによると、センターを通して仕事を請けるには3つのパターンがある。
1つ目は「請負」で、企業などからの発注を受け、センターから登録会員に仕事が依頼される。その仕事を請けて遂行すると配分金を受け取れる。2つ目は「派遣」。これはセンターを通じて企業などに派遣されて仕事を行うもので、雇用契約が発生する。