米連邦準備制度理事会(FRB)は16日、主要政策金利を事実上ゼロに抑える異例の措置を終え、金利を0・25%引き上げることを決めた。2018年12月以来3年3カ月ぶりの利上げが正式に決まったことを受けて、16日のニューヨーク外国為替市場の円相場は一時1ドル=119円台と約6年1カ月ぶりの円安ドル高水準となった。
FRBは22年中の残る6回の定期会合で毎回の利上げ実施を想定。同年中に2%近く、23年中に3%近くまで上げる見通しだ。約9兆ドル(約1000兆円)の保有資産の削減にも、早ければ次回5月会合で着手する。
FRBが金融引き締めに転換した一方、日銀は金融緩和政策を維持しており、日米金利差の拡大が意識されて円安ドル高が加速している。