実録・人間劇場

トーキョー路上編(12) 夜の隅田川に大量発生する〝アレ〟 行政の愚策、ホームレス“排除アート”に隠れた活用の余地1/2ページ

隅田川沿いにある排除アートの一例。枕になりそうな石がいっぱい
隅田川沿いにある排除アートの一例。枕になりそうな石がいっぱい

都庁下の路上で暮らしていたときは、不思議とゴキブリの姿を見ることはなかった。しかし、昨夏の私が暮らしていた隅田川沿いの「首都高速6号向島線高架下」では夜になると側溝の至るところからゴキブリが湧いてくる。

部屋にゴキブリが出た際の害としては、まずとにかくその外見の気持ち悪さがある。そして、放っておけば卵や菌をまき散らし、健康に害悪まで及ぼすことも考えられる。

しかし、路上にゴキブリが出たとはいえ、そのたびに撃退していてはらちが明かない。すべて対応していたら、貴重な睡眠時間を奪われ、翌日の炎天下で熱中症になってしまうのだ。

私はゴキブリが大の苦手だ。そこら中でゴキブリが湧いては散り、湧いては散りを繰り返している。目を開けたら気が狂いそうなので途中からサンダルでたたき潰すことも止め、目を閉じて何も考えないことにした。だがそのせいで、私はゴキブリのもう1つの害を初めて知ることとなった。

真夜中、私は足の親指にチクッとした痛みを感じ、目を覚ました。アリに噛まれたような軽い痛みだ。すると、足元に置いていたサンダルのそばでゴキブリが1匹、触覚を動かしながらこちらを見ているではないか。なんて挑発的な動きなんだろうか。ゴキブリに表情などあるわけがないが、「へへっ、ゴキブリだって人間を噛むことがあるんだぜ」と私を小ばかにしているように見えた。そいつをサンダルでたたき潰そうとするも、危険を察知したのかそそくさとアスファルトの隙間に逃げ込んでいった。

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