
中国人のL君に潜入してもらったJR池袋駅北口エリアの「中国人専門風俗店」では、売春防止法に抵触する行為が堂々と行われていた。
その後、筆者が同じ雑居ビルに入居する飲食店の店長に話を聞いたところ、この店は少なくとも5年以上前から営業しているという証言を得た。しかも、池袋に複数の姉妹店も出店し、同様のサービスを行っているのだという。
東京のど真ん中で行われる売春ビジネスが、なぜ警察の摘発を免れて野放しとされているのだろうか。本番サービスを提供していた日本人客相手の個室エステ店やリフレ店の摘発は相次いでいるにもかかわらずだ。
その理由について、ある警察関係者はこう話す。
「売春防止法での風俗店摘発は、ネット掲示板などに残された『あそこは本番店だ』などという客の書き込みをきっかけに目星を付けたのち、内偵捜査を経て行われることが多い。ところが中国人専門の風俗店については、日本語での書き込みがほとんどないので、残念ながら捜査の端緒を見つけ出すことが難しい」
しかし、これほど大規模に行われている犯罪行為であれば、中国語ができる職員や通訳を動員して、捜査すべきではないのだろうか…。