列島エイリアンズ

中国系裏風俗編(3) 売春防止法に抵触も堂々と営業できる理由 警察も事実上スルーする意外な背景2/2ページ

売春防止法違反事件も担当した経験のある弁護士は、警察の「モチベーションの低さ」を指摘する

「売春のように被害者もおらず、しかも経営者も従業員も客も中国人という、日本人社会と無関係の犯罪について、警察は『勝手にやらせておけ』というスタンスで基本的に興味がない。摘発にこぎつけてもほとんど人事評価の対象にならないので、警察官も手を付けたがらない」

つまりは中国人社会の境界から外に出ない限りは、売春行為も事実上、スルーしている状況のようなのだ。

大胆にも看板を掲げて違法営業を続ける一方、入店を試みた筆者が日本人だと分かったとたんに、血相を変えて追い出しにかかったのには、そういう理由があったのだ。

人口80万人の在日中国人コミュニティーであれば、リスクを冒してその境界を跨(また)がずとも十分にビジネスが成立するのである。

1都3県に住む外国人は120万人とも言われ、東京は文字通りの多民族都市だ。ところが、多文化共生が進むロンドンやニューヨークと比べると、東京在住外国人たちはそれぞれ出身地別のコミュニティーのなかで生活していることが多い。中韓はもとより、ベトナム、ネパール、クルド系など無数の「異邦」が形成されているイメージだ。その境界をまたぎ歩き、東京に散在する異邦を垣間見ていく。境界の向こうでは、われわれもまたエイリアン(異邦人)という意味を込めて。

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