
全国銀行協会(全銀協)の高島誠会長(三井住友銀行頭取)はオンラインで定例記者会見を開き、ロシア国債のデフォルト(債務不履行)懸念について「細心の注意を払う」と述べた。
一方、邦銀はロシア国債をほとんど保有しておらず「金融システムに直接的に深刻な影響を及ぼすとは見ていない」とも指摘した。ロシアに対する日米欧の経済制裁などの影響で業績が悪化した企業への支援に関しては「資金繰りをはじめとする相談に丁寧に対応する」と話した。
欧米の金融機関ではロシアからの事業撤退の動きが出てきている。邦銀の活動について「(ロシアで事業展開する)日系企業への対応や支援は当然考慮しないといけない」との考えを示した。判断は各行が行うとした。