株式相場は昨年来安値の水準を維持したまま小康状態になっている。積極的な取引を控えるトレーダーが多い中、15日は上場したばかりのエッジテクノロジー(4268)がストップ高となった。14日に発表した第3四半期決算が好感されたようだ。
同社は人工知能(AI)を活用したソリューションサービスを手掛けるが、大手株系掲示板では「好業績のAI関連株にしては安い」「(株価の)4桁は既定路線(15日終値は642円)」など、業態と業績の両方を評価する声が多い。株式市場では、「AI関連」というだけでは買いの手が伸びなくなっているため、今後も好業績を維持できるかが株価の命運を握っているといえそうだ。
15日は、大幅な増益見通しと中期経営計画を発表した三井ハイテック(6966)の株価もストップ高した。同社は半導体リードフレーム大手で、今後は省エネ製品向けなどの拡大に取り組むという。「今日は三井ハイテックが相場を救った」とツイートするトレーダーを見かけたが、同社の好決算を受けて半導体関連株が幅広く買われたと考えるトレーダーが少なくないようだ。 (新井奈央)
【2022年3月17日発行紙面から】