ウクライナ政府は抵抗運動を止め、ロシア側が停戦条件の1つとする現政権の退陣に応じ、新しい親露派政権の下で、ロシアとEUとの間で中立の姿勢を取って存続できる道を取るべきです。
日本は欧米に追随し、ロシアへの経済制裁を行っていますが、防弾チョッキも提供しました。これはロシアから見れば、日本の「軍事協力」であり、踏み込み過ぎです。
これに対し、ロシア側はロシア艦隊の津軽海峡横断、北方領土での軍事演習など、日本への軍事的圧力を強めています。
ロシアはカムチャツカ半島から北方領土にかけ、着々と軍備を増強しています。これは北海道を取り囲む形で、いつでも占領できるぞというロシア側のメッセージではないでしょうか。ロシアには「先の大戦で北海道を取り損ねた」と思っている人もいます。
そしてついに、ロシアは日本を「非友好国」とみなし、平和条約交渉の一時停止を発表しました。日本にとって中国や北朝鮮に加え、ロシアがいま、国防上の危機になりました。
対中包囲網の形成やエネルギー安全保障の観点からも、日本はロシアとの友好関係を強化する方が国益にかなうのは明らかです。
欧米に追随する対露封じ込めの方針を改め、「停戦とウクライナの中立化」に向けた独自の外交を展開していくべきです。 (幸福実現党党首・釈量子)