実況・小野塚康之 時代を越える名調子

帰ってきた!センバツ’22観戦記 大黒柱・山田を救った近江の結束力 急きょの出場で19年ぶりベスト82/3ページ

事態はさらに悪化し5番山浅龍之介に当ててしまう死球で一塁、二塁、6番高中一樹にライト前ヒットを喫し大量失点になるかと思われたが、ライトの清谷大輔~一塁の岡崎幸聖~捕手の大橋大翔の中継プレーで本塁で刺し難を逃れた。バックの堅いプレーで1失点で済んだが、初回は制球が定まらず3四死球を与えてしまい山田は投手として苦しいスタートとなった。

打者としても最悪だった。投手として失点した直後の1回裏、先頭の津田基が8球粘って四球をもぎ取り、2番横田悟が送った後、3番中瀬樹がセンター前ヒットでチャンスを拡大、1死一塁、三塁で山田に回った。試合の流れを奪い返す重要な場面に最も期待でき頼れる打者の登場だ。最低でも同点かと期待が高まったが、3球目を引っ張ってサードゴロ併殺に終わった。一塁にヘッドスライディングを試みたが、悔しい結果となった。心の中は暗澹(あんたん)たるものだったと思う。

しかし、今日は周囲が山田を救った。山田は175センチで右の真上から投げ下ろすタイプで、見た目にも分かる力投型だ。左足を踏み出してグンと体重を乗せてバッター寄りでリリースすることを心掛けている。角度をつけて低めに集められれば最速148キロの速球とフォーク、スライダーの威力が増す。

■「下半身を使え!」繰り返す捕手の声掛けで復調

だが、この試合は高めに浮いた。2回から徐々に山田は立ち直っていくがそこには捕手の大橋の声掛けがあった。

『下半身を使え! 下半身を使え!』

繰り返す女房役のアドバイスが浸み込み、徐々に踏み出す足に体重が乗り低めの制球を取り戻していった。そしてバッテリー間で変化球を有効にというプランも生まれ、早いカウントで打ち取れるようになった。終わってみれば87球、公式戦で最少の投球数でまとめられた。前回のおよそ半分で済む省エネ投球だった。

健活手帖

zakスペシャル

主要ニュース

ランキング

  1. 〝史上最悪〟KDDI通信障害、賠償額は!? 48時間以上続く異例の事態に「危うさ」浮き彫り 再発リスク・補償・自衛策あるか

  2. ジャガー横田一家に「親のしつけが悪すぎる」の声 長男の「寮母の飯がマズイ」発言が物議、夫・木下氏の対応にも批判

  3. 日本との関係改善の前に韓国は「竹島侵略」の謝罪と償いを ルール無視継続なら「経済制裁」辞さず 大原浩氏が緊急寄稿

  4. 徴用工めぐる官民協議体、韓国できょう初会合 日韓両国の企業や個人の拠出で基金設立案も

  5. 【沖縄が危ない!】「基地反対」叫ぶだけでは平和は来ない! 厳粛な慰霊の場を政治利用するな 来賓の岸田首相が登壇すると「帰れ」「辺野古の海を守れ」と罵声

  6. 紅白出場の人気女性歌手に薬物疑惑 コロナ禍、クスリにハマる芸能人が増加 「激やせ」がネット上で話題になることも

  7. 【マンション業界の秘密】要注意!高い物件をペアローンで買うリスク 今は結婚した3組に1組が離婚する時代、完済前に訪れる困難

  8. メジャー帰りの野手苦戦 広島加入の秋山翔吾は輝き取り戻せるか 2軍戦に出場、3打数無安打

  9. 戸田恵梨香、ファン歓喜の「仕事復帰」 夜の路上で輝いたクールビューティー

  10. 中国挑発エスカレート 80日連続で尖閣周辺航行 習主席「政権3期目」狙い実績アピールか

ピックアップ連載

連載一覧へ

最新特集記事

特集一覧へ