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東京都の「蔓延(まんえん)防止等重点措置」がようやく明けました。「明けない夜はない」とは言いますが、飲食店関係の人たちにとっては「開けない夜がある」状況が長く続いていましたので、この日をどれだけ待っていたことでしょう。
歓喜の顔でお客さまを迎えますが、「これがいつまで続くやら…」と、また来るかもしれないコロナの恐怖が頭の隅にこびりついてしまっています。これはコロナと合併した商売屋の職業病なのかもしれません。まあ何度も経験しているので、免疫はできつつありますが。
私のお店、「スナック玉ちゃん」(東京都港区)も浮かれることなくルールを守って営業再開です。
その日までゲン担ぎとして6日間、大好きなお酒を抜きました。惰性で飲(や)っている1杯よりも、お客さまと一緒に解除の喜びの1杯を五臓六腑に思いっきりしみ込ませたいというゲン担ぎなのです。
下戸の人からしてみたら「たかが6日、酔っ払わなかっただけじゃない!」とお思いでしょうが、底抜け飲兵衛の私にとっては陸に上がったカッパがミイラになり、見せ物小屋にさらされるようなモノ。悲惨の一言です。この1杯を大事にするため、大好きな酒を我慢した酒飲みたちのお手本であり、スナックのオーナーの鑑なのです!