医療新世紀

「コロナが睡眠に与える影響」国別調査 ロックダウンや死の不安が身近な英国で突出 医療従事者の心の健康に懸念2/3ページ

▽隔離と経済的苦境

データを分析すると、世界全体では睡眠や日中の問題がコロナ流行後に10~20%の人で悪化していた。コロナ前に比べて眠れなくなった人がいる一方で、よく眠れるようになったと感じる人が一定数いたことも分かった。テレワーク導入で通勤が不要になり、睡眠時間が延びたのが理由の一つと考えられる。

日本では、コロナ後に睡眠障害が疑われる症状を訴えた人は2割ほどにとどまった。コロナ前からの悪化の度合いは比較的緩やかだ。一方で英国では「睡眠の質が悪い」と感じる人が5割を超え、悪化の度合いも大きかった。フランスやブラジルなども影響の大きさがうかがえる。

睡眠の質を損ねる要因として浮かび上がったのが隔離生活と経済的な苦境だ。単なる自粛でなく、強制的なロックダウンが続くとストレスが高まって不眠を招く。職を失って生活を維持するのが難しくなり、悪夢や日中の疲労などに見舞われる人も増えたとみられる。

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