医療新世紀

「コロナが睡眠に与える影響」国別調査 ロックダウンや死の不安が身近な英国で突出 医療従事者の心の健康に懸念3/3ページ

▽気晴らしを

日本の影響が小さいのはなぜか。

調査チームに参加した国立精神・神経医療研究センター病院の松井健太郎・睡眠障害検査室医長=写真=は「英国などと比べると死者が少なく、一般の人が死を身近に感じる度合いが少なかったからではないか」と指摘。「日本はマスク着用など国民の努力のおかげでロックダウンを回避できたのも大きい」と分析する。

ただ心配な点もある。最前線に立つ医療従事者の心の健康だ。松井さんが20年10月に医療関係者640人を調査すると、49%にコロナ前に比べて身体的な負荷の増加が、78%に精神的な負荷の増加がみられた。コロナ感染への恐怖や対人交流の減少が、不安やうつ症状と関係している可能性がある。

心の健康を損ねると睡眠障害に陥ってさらに症状が悪化しかねない。一般の人も生活の変化が不眠の引き金になることがあるので注意が必要だ。松井さんは「勤労世代の人は睡眠リズムの乱れに気を付けて、睡眠時間は十分に確保しながら上手に気晴らしをしてほしい」と話す。

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