藤田敏八が魅せる ハードボイルドの世界

日活青春映画の黄金期に終止符を打った作品、セックスと暴力を前面に押し出した 「八月の濡れた砂」(1971年)1/2ページ

大抜擢されたテレサ野田
大抜擢されたテレサ野田

早いものだ。〝パキさん〟こと藤田敏八監督が亡くなってもう25年。助監督時代に西河克己監督が「パキスタンの皇太子みたいな顔だな」といったことから仲間内ではそう呼ばれたが、一般的には「ビンパチ」のほうが通りがいい。

東京大学を卒業して日活に入社。舛田利雄、蔵原惟繕といった実力監督の下で腕を磨くが、同時に藤田繁矢のペンネームで脚本も執筆している。

蔵原惟膳が監督した浅丘ルリ子主演「愛の渇き」(1967年)では日本シナリオ作家協会のシナリオ賞を受賞した。

さて「八月の濡れた砂」はセックスと暴力を前面に押し出した異色の青春映画。藤田監督の代表作だが、共同脚本としても参加。舞台は湘南。70年代、しらけ世代といわれた退廃的に生きる無軌道な若者を描く。

この作品で、映画「この青春」で反骨精神の若者を演じた村野武範をワルに、不良役が多かった中沢治夫を優等生にキャスティングしたのは、役者のイメージをくつがえしたいという監督の思惑だった。

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