編集局から

昨今のウクライナ情勢にみる 米ソ冷戦時代をほうふつさせる様相1/1ページ

最近、ネット上で「クレムリノロジー」という名前のボードゲームを見つけました。対象年齢12歳以上で、冷戦期の情報分析をもとにソ連幹部の序列を当てる「論理パズルゲーム」という内容のようです。

冷戦当時は、西側のソ連学者や政策当局者らが、公開情報などからクレムリン内部の幹部人事や政策過程を分析する「クレムリノロジー」と呼ばれる手法が隆盛でした。近年の北朝鮮ウオッチャーの仕事に近いものだといえます。

ソ連崩壊後は、米国の政策も中東やアジアにシフトしましたが、米中央情報局(CIA)幹部の経歴をみると、大学時代にソ連史の専攻だった人も珍しくなく、当時の熾烈(しれつ)な情報戦の名残をとどめています。

昨今のウクライナ情勢では、「米欧と同盟国」と「ロシア・中国・北朝鮮」などの構図もみえ、米ソ冷戦時代をほうふつさせる様相です。

西側の報道をみても、プーチン大統領の情報や治安機関との内紛、軍事作戦など内部文書の漏洩(ろうえい)、後継候補の浮上など、クレムリノロジー的アプローチが目立ち始めています。

ロシア、ウクライナ関連の書籍が書店やネット通販でも品薄になる中、こうした関連商品も注目される日は近いのでしょうか。 (S)

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