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原大智(宮城)が競輪に復帰する。29日に開幕するいわき平ナイター競輪(FⅠ)A級予選1R(15時40分発走予定)で昨年9月以来の実戦に挑む。
原は2018年平昌五輪フリースタイル男子モーグルで銅メダル。冬季五輪でのフリースタイルスキー競技男子種目で日本人初のメダルを獲得した。翌19年に日本競輪学校(現養成所)に特別選抜試験で入校し、20年5月に第117回生として競輪選手デビューを果たした。昨年9月以降は今年の北京五輪出場を目指し、モーグルに専念していた。北京での男子モーグルでは7位に入賞した。
「北京五輪はやり切ったという感じですね。楽しめたので笑顔がたくさん出ました。競輪選手として(他競技で)五輪に出たことは誇りに思います。競輪界で1人目で、まだ1人しかいないし、銅メダルを取ったときよりもうれしかったです。(モーグルには)もう未練はないです。これからは競輪で頑張ります」
〝二刀流〟に別れを告げ、競輪選手としての決意を新たにした。「まだまだ持久力もダッシュ力も足りないなと感じています。あと、自転車との一体感も」と課題は山積だが「練習するしかないですね。まずはS級入りを目指して頑張っていきます」と目標ははっきりしている。
191日ぶりの実戦、A級1、2班戦初戦とあって「やれることはやってきたけど、久々なので〝ガクブル〟ですよ」と不安を口にしつつ「期待されなくなったら終わりだし、力を出し切るレースで勝ち上がれるように頑張ります」と言葉に力を込めた。まずは積極性ある田村裕也(徳島)に果敢に立ち向かい、存在感をアピールする。