新監督の本拠地開幕戦シリーズとはいえ、茶番に付き合わされる相手チームが愉快に感じるはずがない。負けが込んでくると「ホバーバイクは過剰演出だった」とマイナス評価が強くなってくるだろう。
キャンプから実力以上に注目を浴び続けたBIGBOSSチルドレンたちに弊害も生まれている。ある球団関係者は「一定の実績のあるレギュラー陣はさておき、このままでは大して成績も残していない若手が『1軍ってこんなもんか』と勘違いしかねない」と心配する。
先日、新庄監督は落ちこぼれの弱小ラグビー部が困難を乗り越えて全国制覇する姿を描いた大ヒットドラマになぞらえて、チーム名を「ファイターズからスクールウォーズに変えようかな」と冗談交じりに話したが、「そんな生易しいものじゃない。早く手を打たないと取り返しのつかないことになる」と前出の関係者は警鐘を鳴らす。
開幕6連敗となれば昨季のDeNA・三浦大輔監督(2分けをはさむ)、2002年のオリックス・石毛宏典監督の新人開幕連敗記録に並ぶ。新記録を作れば、それはそれでBIGBOSSらしいといえるし、球団側もある程度は想定していた展開かもしれないが、この沈滞ムードにどこまで耐えられるか。あまり傷口が広がってしまうと後戻りできなくなる。 (山戸英州)
日本ハム―西武2回戦(西武2勝、18時2分、札幌ドーム、1万7519人)
西 武000005000-5日本ハム100002000-3
(勝) 松本1試合1勝
(S) 増田3試合2S
〔敗〕 加藤2試合1敗