
お花見の季節であり、健康診断の時期でもある春先。飲み過ぎには気をつけたいものです。体調管理をする上で、アルコールとどう付き合うかは大きなポイントです。アルコールは代謝させる際に肝臓へ負担をかけ、脂肪肝やアルコール性肝炎などの肝臓障害をはじめ、生活習慣病などさまざまな病気を引き起こす原因となります。
講演などで「アルコールは何を飲めばいいですか?」とよく質問を受けます。どのアルコールも「量を飲んでしまえば一緒」であり、肝臓に負担をかけ、血糖値を乱高下させ、太りやすいことは前提ですが、種類を考えるのであれば、「アルコール度数が低いもの」「糖質が低いもの」をお勧めします。
たとえば、最近流行りのハイボールやサワーは、蒸留酒であるウイスキーや焼酎を氷と炭酸水で割るので、実質糖質ゼロで、アルコール度数も低めにできます。また、生レモンやグレープフルーツなどを加えることで、少量ですがビタミンCやカリウムといった代謝に必要な栄養素が摂取できます。
赤ワインは、アルコール度数はさほど低くありませんが、レスベラトロールというポリフェノールが含まれ、肥満改善に効果があることが分かっています。ワインはぐびぐび飲むタイプのアルコールではないのも良い点です。