プーチン大統領、失脚の兆候 側近・諜報機関に不穏な動き…平和裏に政権交代画策か 「政変の予兆」「毒物や神経剤は常套手段」専門家3/3ページ

ソ連国家保安委員会(KGB)やFSB長官経験もあるプーチン氏は、軍や治安機関出身者「シロビキ」の強固なネットワークで守られている。だが、ソ連時代からフルシチョフ元首相ら指導者が突然失脚することは珍しくない。

藤谷氏は「政権内部は、民衆の蜂起などの形で政権交代劇が起きることは利権を失うので避けたいと考えているだろう。プーチン側の守旧派と、反プーチンの新興派が綱引きした上で、『大統領の急病』などの口実で平和裏に政権交代する方向で諜報機関が画策しているとみられるが、最悪の場合、軍事クーデターの可能性も否定できない」とみる。

2018年に西側諸国への協力疑惑を着せられたGRU将校と家族が、20年には「反プーチン」の野党指導者のナワリヌイ氏が神経剤「ノビチョク」で襲撃された。

藤谷氏は「GRUの秘密工作部隊は毒物や神経剤を使うのが常套(じょうとう)手段で、1970年代にはドアノブに塗布し、爪先から体内に入る猛毒も駆使できたほどだ。ソ連時代のスターリンの死因も定かではなく、諜報機関による暗殺説もある。プーチン氏も警戒しているだろうが、自ら作った世界なので仕方がない面もある」と指摘した。

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