「名優が演じる慟哭の世界」DVD10枚組 「二つの世界の男」「その男を逃すな」「アイヴィー」…ファン垂涎のタイトルずらり 日本未公開作品も2/2ページ

風変りなのが「非常線」(53年)で、核実験を目前にしたネバダ州のゴーストタウン(鉱山の町)に、3人の脱獄囚が人質にした4人の男女を車に乗せて逃げてくる。核実験を背景とした異色のサスペンスだが、意外にもわが国でも公開されている。日本で原爆反対の運動が高揚する直前、日本人観客はどんな思いで本作を見たのだろうか。監督は「眼下の敵」(57年)で有名な俳優出身のディック・パウエル。

「アイヴィー」(47年)は美人女優のジョーン・フォンテインが珍しく悪女を演じたサスペンスミステリー。面白く見せているとはいえ、同ジャンルに必要な細部へのこだわりに欠けているのがちょっと残念だった。

そういえば、彼女は本作の前に巨匠アルフレド・ヒチコックの「レベッカ」(40)や「断崖」(41年)で、いつもの清楚なヒロイン役を演じていたのを思い出す。

「ハリーおじさんの悪夢」(45年)、「優しき殺人者」(52年)は両作とも日本未公開。予想のつかないドラマ展開に、結末が心配になってくるが、ラストをうまく締めくくっているので、かつてのハリウッド映画の巧みさについ感心してしまう。

(瀬戸川宗太)

健活手帖

zakスペシャル

主要ニュース

ランキング

  1. 日本との関係改善の前に韓国は「竹島侵略」の謝罪と償いを ルール無視継続なら「経済制裁」辞さず 大原浩氏が緊急寄稿

  2. 【沖縄が危ない!】「基地反対」叫ぶだけでは平和は来ない! 厳粛な慰霊の場を政治利用するな 来賓の岸田首相が登壇すると「帰れ」「辺野古の海を守れ」と罵声

  3. 【エロス&バイオレンスの極み 石井隆の世界】出会った男たちを狂わせる主人公の名美 主演を境に俳優として開花した竹中直人 「天使のはらわた 赤い眩暈」

  4. 【芸能ニュース舞台裏】田中聖容疑者は「第二の田代まさし」か 「売人はあの手この手で接近…」社会復帰後が〝クスリ断ち〟の試練のとき

  5. 紅白出場の人気女性歌手に薬物疑惑 コロナ禍、クスリにハマる芸能人が増加 「激やせ」がネット上で話題になることも

  6. 大手外食各社でメニュー〝値上げラッシュ〟 原材料や燃料の価格上昇に円安影響 一方で価格維持で集客狙う業者も

  7. 【食と健康 ホントの話】栄養を効率よく摂取できる第三のミルク ナッツ類の健康効果に期待 「アーモンドミルク」

  8. 新興勢力が〝ユニークな選挙戦〟 「ガーシー」はショート暴露、「ごぼうの党」は天狗の面で独特な方針示し SNS、政見放送を駆使

  9. 【2022年夏・参院選】愛媛選挙区 立民・高見知佳氏、自民現職の閣僚経験者・山本順三氏と一騎討ち 元女子アナ議員が支援にフル稼働

  10. 【芸能ニュース舞台裏】水谷豊、映画監督としては評価イマイチ? 映画評論家からは「原稿にまとめる自信がない」との皮肉も

ピックアップ連載

連載一覧へ

最新特集記事

特集一覧へ