東京舞台さんぽ

急カーブだった旧ホーム 原民喜の短編小説に書き出される「飯田橋駅」2/2ページ

小説では、語り手の視線がすぐに紳士たちから離れ、一組の若夫婦に移る。元日ののどかな気分の中、夫妻はショーウインドーを眺めながら神楽坂を上り、「電車道」から引き返して牛込見附の堀を見下ろす。「横町から芸妓がついと現れては消える」という花街の情緒もさりげなく描かれている。今の神楽坂にも芸者さんがいるので、運がよければその姿を見掛けることができるかもしれない。

東口へ回ると、西口のおっとりした雰囲気とは異なる、忙しく活動的な飯田橋が感じられる。駅前の五差路とその上に渡された歩道橋の回廊。そして、さらに高所を走る高速道路。地下鉄も4路線があり、ごつごつとした都市の骨組みを見る思いがする。

【メモ】原民喜は広島市出身の小説家。疎開先の郷里で被爆。代表作に「夏の花」がある。

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