韓国大統領は、退任後に悲惨な末路をたどるといわれるが、任期が残り約1カ月の文在寅(ムン・ジェイン)政権では、金正淑(キム・ジョンスク)大統領夫人のスキャンダルに火が付いている。ブランド品の衣装や宝飾品の購入に公費が使われたと市民団体が告発、警察が捜査に乗り出したという。
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青瓦台(大統領府)は3月30日、文氏が大統領任期中の5年間に給与や印税などで19億8200万ウォン(約2億円)の収入を得て、うち納税額が3億3500万ウォン(約3400万円)、生活費に13億4500万ウォン(約1億3600万円)を支出したと発表した。複数の韓国メディアが報じた。
5年間、国家元首を務めた人物の収支として驚きはないかもしれないが、今回疑惑が向けられているのは妻の金氏だ。ファーストレディーとして来賓行事や晩餐(ばんさん)会などに出席してきたが、公の場で着用した衣装などの購入に、青瓦台の特殊活動費が使われた疑いが浮上した。