ドクター和のニッポン臨終図巻

映画監督・青山真治 生きる痛み描き続けた監督の最期が痛くない死に方だった…思い描く素敵な世界へいけるよう1/2ページ

青山真治監督
青山真治監督

最初に観た作品は、『EUREKA ユリイカ』でした。多くの乗客が殺されたバスジャック事件から生き残った人間の生きていく痛みを描いた傑作でした。その後『月の砂漠』『共喰い』など、いくつか作品を拝見しましたが、どれもヒリヒリするような痛みを伴う作品でした。これからも良作を拝見できると思っていたので、こんなに早く旅立たれてしまうとは残念です。

映画監督で作家の青山真治さんが、3月21日に都内の病院で亡くなりました。享年57。死因は頸部(けいぶ)食道がんとの発表です。

青山さんに食道がんが見つかったのは昨年春のこと。手術は行わず、通院で治療を続けていたといいます。新作映画の準備をされていたようですが、今年に入って体調が悪化し、数週間前から入院をされたとのこと。

我が国で、食道がんと診断されるのは60歳以上の人が7割、男女比は5対1と圧倒的に男性に多いがんです。毎年2万5000人前後の人が食道がんになりますが、頸部食道がんは、食道がん全体のわずか5%と、稀ながんでもあります。

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