国内の4日の新型コロナウイルス新規感染者は3万157人だった。10日連続で前週の同じ曜日から増加した。岸田文雄首相は「一部でリバウンドが起こっている」と述べ、警戒を呼びかけた。
首相は、地域によって人出の増加を受けた新規感染者数の増加がみられると指摘した。同時に「経済社会を動かしてほしいとの声が強くなっている」とし、国民の意識や時代の変化を踏まえて対応すると訴えた。
懸念される感染「第7波」では、オミクロン株の派生型「BA・2」が主流になるとみられている。神戸大の森康子教授(臨床ウイルス学)らのグループは、ワクチンを3回接種した神戸大病院の医師40人の血液を調査した結果、BA・2に対して感染を防ぐのに十分な中和抗体の量を全員が持っていたと発表した。
調査対象は20~60代の男女40人で、3回目接種から約2週間後の「BA・2」に対する中和抗体量を測定。2回目接種から約7カ月後の時点と比べ、平均で約33倍の中和抗体が確認された。
森教授らは中和抗体がいつまで維持されるかなども調査するという。