ロシアと毒物の“深い闇”  サリンより致死性高い神経剤、停戦協議仲介のアブラモビッチ氏に使用か 帝政時代から「裏切りに対する長期的苦しみ」1/2ページ

ナワリヌイ氏にはノビチョクが使われた(AP)
ナワリヌイ氏にはノビチョクが使われた(AP)

ロシアとウクライナの停戦協議を仲介するロシアの新興財閥オリガルヒの1人、ロマン・アブラモビッチ氏が毒物による攻撃を受けていたと報じられた。ウラジーミル・プーチン政権下では「政敵」や「裏切り者」への毒物の使用が疑われてきたが、専門家は、帝政ロシア時代から「苦しみを与える毒」が使われた歴史があると指摘する。

「使用されたのは神経剤『ノビチョク』の可能性がある」

ダイオキシンを盛られたユシチェンコ氏
ダイオキシンを盛られたユシチェンコ氏

筑波学院大の中村逸郎教授は、アブラモビッチ氏の症状について「涙が止まらなくなり、顔や手の皮膚がむける症状が出た」と報じられていることを受けて、そう推察した。

ノビチョクは旧ソ連が開発したもので、VXガスやサリンよりも致死性が高いとされる。化学兵器禁止条約で規制対象になったが、2018年に英南部でロシアの元スパイ、セルゲイ・スクリパリ氏と娘のユリアさんが襲撃された事件や、20年に反体制派のアレクセイ・ナワリヌイ氏が殺人未遂にあった際も使用されたとみられる。

毒物を使う理由について中村氏は「裏切りに対して苦しみを与えるためだ。死に至らずとも、家族や友人も巻き込んで、肉体的・精神的苦痛を長期的に与えることができる。帝政ロシア時代から貴族間の抗争で用いられ、簡単に死ぬことのできない毒を完成させたのが20世紀初頭といわれる」と解説する。

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