巨人の次期エースの眼前には高い壁がそびえている。4年目の戸郷翔征投手(22)は5日の広島戦(マツダ)に先発し、6回3失点も打線の援護なく今季初黒星。赤ヘル打線から積年の課題への対処の必要性を突き付けられた。
戸郷は4回に2死二塁から左前にプロ初となる同点適時打を放ちバットでも活躍。それだけに試合後の原辰徳監督(63)は「ちょっと変化球に頼りすぎたという部分が反省かな。左バッターにね」と残念な表情を浮かべた。
1―1の6回に、松山に決勝適時打を浴びるなど致命的な2失点。「もう少しあそこの場面で粘れていたら展開が変わっていた」と自身で振り返ったように、力投型の戸郷はスタミナが切れる中盤以降に球速が低下する傾向がある。