新型コロナの感染拡大からはや2年。今も感染者は増加傾向にあるものの、2年前に感染源として名指しされた夜の街は少しずつにぎわいを取り戻している。夜の街で生きる女性の働き方に変化はあったのか。
大阪・キタのガールズバーに勤務するマイさん(仮名・21歳)。現在、大学3回生で友人とシェアハウスに住んでいる。
「実家は大阪の下町。遊ぶ場所も少ないし、バイトする場所もないので今はミナミに住んでいます。遊ぶお金と家賃を稼ぐために、ミナミのキャバクラで働いていました。コロナ前は出勤した分、お給料がもらえたのですが、コロナ以降は指名客がいないと出勤できないように。もとは学生アルバイトしかいないような店だったのでほどなくして閉店しました」
最初の緊急事態宣言で、大阪府で最も人出が減ったとされるミナミ。ミナミを代表する繁華街、宗右衛門町も人の姿はほとんどなく静寂に包まれた。
「次に働いたのは北新地のスナック。当時は時短が解除され、お客さんもそこそこ入りましたが、会社員のお客さんが飲みに来なくなっていたので『一見さん』も関係なく入れていました。その結果、客層が悪化。昼間から飲んでたという酔っ払いや、酔っておしぼりを投げつけてくる人もいました。やがて第2波が来てお客さんの足も遠のき…。翌週のシフトを入れていたのですが、ママからしばらく休んでほしいと言われました。それ以降連絡はありません。後日、店の前を通ったら閉店していました」