厚生労働省に新型コロナウイルス対策を助言する専門家組織は6日、「全年代で新規感染者が増加傾向にあり、特に10~20代で顕著だ」とする分析をまとめた。入学や新学期シーズンで、学校などでのクラスター(感染者集団)も懸念される。専門家は、すでに「第7波」が始まっているとの見解を示す。
全国の直近1週間の感染者数は前週比1.08倍で、2週続けて前週を上回った。地域別では34都道府県で増加していた。
国立感染症研究所の鈴木基・感染症疫学センター長は第7波が立ち上がっているとした上で、「オミクロン株の派生型BA・2が主体になる。第6波よりも波が高くなる可能性を考えて、医療体制の準備が必要だ」と訴えた。
新規感染者は20代の割合が増加、飲食店での感染が目立つという。