2つのインパクトあるレースを紹介します。1つは前述の東京・平和島でのSGグランプリ優勝です。ボートレースでは一番不利といわれている6コースからのレースは多くのファンの皆さまにインパクトを与えたと思います。平和島の1マークはコース幅が狭いといわれ、私もハンドルを入れるスペースを確保することが難しいと思っていました。その1マークを茅原選手は見事に6コースから無駄のない走りでバックストレートを先頭で航走しました。
もう1つは15年ボートレース津(三重)で開催されたGⅠつつじ賞での大逆転優勝です。優勝戦1枠には地元期待の新田雄史選手。茅原選手は4枠で4コースからのレースとなりました。1周1マーク、2マークともに茅原選手はまくりにいく展開。終始2位を争う航走は接戦で、その接戦にターンテクニックで競り勝った茅原選手はそのまま先頭を航走する新田選手を追う強い気持ちで周回を重ねていました。
その気持ちが最終ターンマークで新田選手の内側に差しを決めることになりました。おそらく観戦されていた皆さまはこの追い上げにはびっくりされたと思います。
茅原選手は、レースやターンについて、着順キープも大事だが、最後の最後まで前を追うという気持ちで走ることが大事で心掛けていると、ボートレースウイークリーで話していました。