ドーン!!と貫いた〝まんが道〟追悼・藤子不二雄(A) さん 最近まで新連載に意欲、藤子・Fさんとのコンビ秘話1/1ページ

藤子・Fさん(右)とのコンビで大ヒットを連発した=1987年
藤子・Fさん(右)とのコンビで大ヒットを連発した=1987年

「オバケのQ太郎」「忍者ハットリくん」など多くの人気作品を手がけた漫画家の藤子不二雄(A) (ふじこ・ふじお・えー、本名・安孫子素雄=あびこ・もとお)さんが7日、川崎市の自宅で死去した。88歳。幼なじみの藤子・F・不二雄(本名・藤本弘)さん=1996年死去=と共に漫画界を牽引(けんいん)、コンビ解消後も漫画への思いは強かったという。

「藤子不二雄」の共同ペンネームで1964年に連載を始めた「オバケのQ太郎」が大ヒット。藤子(A) さんが「忍者ハットリくん」や「怪物くん」、藤子・Fさんが「ドラえもん」などを手がけ、不動の地位を築いた。

「笑ゥせぇるすまん」「魔太郎がくる‼」など藤子(A) さんの作品は人間の欲望や心の闇をテーマにした作品も多く、自伝的漫画「まんが道」でも知られる。藤子・Fさんとのコンビを87年に解消後も創作活動を続けた。

笑ゥせぇるすまん
笑ゥせぇるすまん

2005年に日本漫画家協会賞文部科学大臣賞を受賞した際の藤子(A) さんについて振り返るのは、夕刊フジで「マンガ探偵局がゆく」(11面)を連載するフリーライターの中野晴行氏。「『僕の名前でもらう賞はこれが初めてで、ものすごくうれしい』と話していたのが印象的だった。藤子・Fさんが脚光を浴びることが多く、気にしていたのだと思う」

近年の藤子(A) さんについて中野氏は「最近まで『新連載をしたい』と旧知の編集者に打診していたが、みんな定年退職してしまい、知っている現役の編集者がいないためなかなか進まなかった」と話す。最期まで〝まんが道〟を歩み続けた88年だった。

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