4月は米国株上昇のジンクスがあり、戦績は昨年まで16年連続のプラスを達成。今年はウクライナ問題やインフレへの恐怖感でいったん売られた米国株が強烈な反騰トレンドを描いており、「17勝目が期待できそうです」(大手証券の幹部)。
米ダウ工業株30種平均は3月29日に3万5294ドルに上昇。ロシアがウクライナ侵攻を開始した2月24日の底値から3000ドル高と急回復した。今年1月に付けた史上最高値3万6952ドルまで5%もない好位置にある。
4月の米ダウ上昇の習性は世界の投資家の間で幅広く知られ、今年も強気相場が期待されている。一方、ロシアによるウクライナ侵攻で世界の投資家が再認識したのは米国の強さ。
「米国のインフレは物価が多少上がっても買い控えがないからで、カネ回りの良さの裏返し。決してマイナス材料ではないのは、主要国通貨でドルが独歩高の状態であることからも理解できます。世界トップの経済大国で最強の軍事大国でもある米国の投資比率拡大を検討する顧客も多くなっています」(同)
【2022年4月1日発行紙面から】