「SNSで故郷の友達たちとの輪ができて、それが私の婚活の起点になりました」
そう話すのは、東京都豊島区のAさん(44)。大学進学で上京し、そのまま東京で専門商社に就職したと話す。
「おうち時間の合間にSNSで故郷の友人とつながったのをきっかけに、県内外で活躍する同県人と交流するようになったんです」
Aさんの婚活の場となったのは、百貨店などで催される故郷をテーマにした物産展。
「SNSでつながったBさんが地元の銘菓をそろえ出店するというので出かけたんです」
そう話すAさん、Bさんの店で買い物を済ますと、他の出店者も紹介され、あれこれ買い物。それが良縁をひき寄せたと笑みを浮かべる。
ちょっとした出会いでしかない2人の距離を縮めてくれたのが、会場の一画に設けられたイートイン。コロナ禍で規模は小さいものだったが、Aさんと同じように出店者を訪ねてきた同県人のC子さんと隣席。