ウクライナ情勢の膠着(こうちゃく)が続く中、西側メディアではロシアのプーチン政権の存続危機が取り沙汰されています。反プーチン勢力が連邦保安局(FSB)のアレクサンドル・ボルトニコフ長官を「後継」に推すとの情報も浮上しましたが、記者はこの人事が現実のものとなるか、やや疑っています。
革命後のソ連から現在のロシアまで歴代の最高指導者や大統領の髪形は、「薄毛」と「フサフサ」が交互に続いてきた法則があるためです。
ロシア革命を指導した薄毛のレーニンからフサフサのスターリンに継承され、第二次世界大戦後の書記長もフルシチョフ、ブレジネフ、アンドロポフ、チェルネンコ、ゴルバチョフまでこの法則が適用できます。
共産党一党独裁放棄後も法則は受け継がれ、フサフサのエリツィン初代大統領から薄毛のプーチン氏、フサフサのメドベージェフ前大統領を挟んでプーチン氏再任の流れとなっています。
前出のボトルニコフ氏の写真をみると「やや薄毛気味」なのが気になるところ。もし後継となれば、革命以来の流れが大きく覆されることになります。
毛量に注目するのは、クレムリン分析として邪道でしょうが、1世紀以上続いた〝伝統〟も無視できないのではないでしょうか。 (S)