川崎競輪開設73周年記念海老澤清杯(GⅢ・桜花賞)が14日から4日間の日程で開催される。お隣り、平塚記念からの熱気をそのまま引き継ぐ初の2週連続神奈川記念リレー開催。平塚では優勝候補筆頭ながら決勝で惨敗した郡司浩平(神奈川)がホームバンク川崎で巻き返しを狙う。
平塚記念連覇を狙った郡司だが決勝戦では打鐘で平原康多(埼玉)を叩かずに3番手に固執、そこから仕掛けるも平原の番手の佐藤慎太郎(福島)に行く手を阻まれ、力尽きた。後ろに平塚ホームの和田真久留(神奈川)―大塚玲(神奈川)を連れていただけに平原を叩いたほうがよかったのではないか。初日特選では「マクルの地元だから好きにしてくれれば」と和田の前回り志願を受け入れて郡司は番手を回った。その時は和田は何もできなかったため前後が入れ替わった経緯もあるが悔やまれる一戦となっただろう。
中2日で迎える川崎では勝負に徹すると見る。記念は68、70、72周年の3V、2021年2月GⅠ全日本選抜優勝の実績がある。今大会では記念3連覇(71周年はGⅠ開催のため開催なし)と川崎グレード戦4連続優勝の期待がかかっているからだ。今回は南関で一番信頼できる深谷知広(静岡)がいるのが心強い。いつかは深谷の前を回りたいとの気持ちもあるらしいが、今回は初日特選から番手を回って貪欲に勝ちにいく。
打倒・郡司の最右翼と目されていた松浦悠士(広島)と清水裕友(山口)の中国ゴールデンコンビだが、清水が平塚に続き川崎も欠場。今の松浦は目標がいないときは早めの仕掛けの自力でしのいでおり、力強い。5月GⅠ日本選手権を見据えた走りで上位進出を狙う。