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ウクライナの首都キーウ(キエフ)周辺から撤退したロシア軍が、親ロシア派勢力の支配地域がある東部地域での動きを活発化させている。ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は、「シリアの虐殺者」と恐れられるアレクサンドル・ドボルニコフ将軍を総司令官に任命したとされ、5月9日の「独ソ戦・戦勝記念日」の前に、一定の成果を挙げる狙いのようだ。
「東部では、ロシア軍がさらに大規模な軍事作戦に移るだろう」「わが軍は、これまで以上に備えている」
ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は、ロシア軍について、こう懸念を示した。米国防総省の高官も、ロシア軍が東部で再配置や装備品の補給活動を行っているとの分析を示した。
南東部マリウポリの戦況について、米シンクタンク「戦争研究所」は10日、ウクライナ軍が分断され、南西の港湾地区、東部の製鉄所周辺の2カ所に追い詰められたと分析した。東部ドニプロでも、空港がロシア軍のミサイルに攻撃されたと地元州知事が述べるなど、厳しい戦況だ。
米CNNは、米衛星運用会社の分析として、東部ハリコフの東に位置する街で、ロシア軍部隊の車列が約12キロにわたって南へと移動していたと報じている。