川崎競輪開設73周年記念海老澤清杯(GⅢ・桜花賞)が14日、初日を迎える。先週の平塚から2週続きの神奈川県記念リレー開催。平塚では決勝で大敗してしまったSS郡司浩平(神奈川)がめっぽう強いホームバンク川崎で汚名返上を狙う。その他、守沢太志(秋田)、吉田拓矢(茨城)、宿口陽一(埼玉)、松浦悠士(広島)ら計5人のS級S班が登場し、熱戦を展開する。
その豪華メンバーの中で注目を集めるのが地元記念に兄弟そろって初の参戦となる佐々木龍(神奈川)、佐々木真也(神奈川)。番手戦で売り出し中の兄・龍は6Rに出走する。「やれることはやってきた。先月にはGⅡ(ウィナーズカップ)も経験できたのが大きい。勝負するとこはしっかり勝負して一戦、一戦、目の前のレースを頑張りたい」と意気込んだ。3Rの弟・真也は「選手になる前から川崎記念を走るのが目標だった。兄や兄弟子の松谷(秀幸)さんも一緒でうれしい」と喜んだ。2人の父であり師匠である龍也(引退)氏が組んだ練習メニューをしっかりこなし、仕上がりはともに万全の様子だ。佐々木家は4人兄弟で龍の上に長女の姉がおり「ソフトテニスでインターハイに出場していた」(龍)ほどのスポーツウーマン。末っ子の三男・和紀は真也と117期の同期で現在はA級2班のため、記念出場はかなわなかった。
番組編成上、一緒のレースで走ることができるのは決勝戦のみ。戦歴的に厳しい道のりではあるが「そうなったら最高ですね」と真也はポツリ。龍也氏はCS実況中継に出演予定もあり、父と地元ファンに快進撃を披露したい。