これぞ社会派 松本清張の世界

六本木のディスコで制作発表 松坂慶子が“出血大サービス” 「わるいやつら」(1980年)2/2ページ

原作は60年に「週刊新潮」に連載された長編ピカレスク・サスペンス。

書くきっかけは母、タニの死だった。埋葬許可証を区役所に取りに行くと、死亡診断書もろくに確認せずに発行されたことに驚いたと自身のエッセー「創作『ヒント帖』から」で明かしている。そこからトリックが浮かんだのだろう。

衣装はファッションデザイナーの森英恵が受け持った。ファッションショーのシーンでは自身も客席に座っているが、これは清張から強く要望されたためだという。

制作発表も驚きもの。今は現存しない東京・六本木のディスコに「わるいやつらの会」なるメンバーが集まった。紀伊國屋書店の社長だった田辺茂一、デザイナーの石津謙介、写真家の大竹省二らが中心で、マスコミに請われて松坂慶子と清張センセイがダンスを踊るという出血サービスぶりだったそうだ。売るのも大変という見本のようなエピソードだ。

配給収入5億3500万円。音楽は芥川也寸志。この作品も人気があり、都合4度テレビドラマ化されている。映画では片岡孝夫(現片岡仁左衛門)が演じた戸谷は85年版は古谷一行、2001年版は豊川悦司、07年版はテレビ朝日の連ドラで上川隆也、14年版は船越英一郎が演じている。 =敬称略

(望月苑巳)

■わるいやつら 1980年6月28日公開。監督=野村芳太郎、脚本=井手雅人。主な出演は松坂慶子、片岡孝夫、梶芽衣子、神崎愛、藤真利子、宮下順子ら。

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