共産党の志位和夫委員長は13日、国会内で記者会見を開き、最新の党綱領解説本『新・綱領教室』(新日本出版社)の出版を発表した。ロシアによるウクライナ侵攻を受け、党が綱領に掲げる「自衛隊解消」「日米安保廃棄」への疑問・批判が噴出していた。
同党は綱領に「自衛隊解消」を記しているが、解説本では「急迫不正の主権侵害、大規模災害など必要に迫られた場合には、存在している自衛隊を国民の安全のために活用する」と打ち出した。
さらに、綱領で「日米安保廃棄」も唱えているが、「国民多数の合意がないときにできないし、やらない」と強調した。
夏の参院選に向けて、疑問・批判に対抗しようとしたようだが、一連の対応には「ご都合主義」(日本維新の会の松井一郎代表)との指摘もある。