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「電気自動車(EV)は車として乗るだけではもったいない。蓄電池として使うことで大きな価値がプラスされます」
千葉県睦沢町にある総天然素材革工房「革榮(かわざかえ)」は、屋根に設置した太陽光発電パネルで、オール電化の自宅と工房の電気をまかなっている。エネルギー自給のカギを握っているのがEV。日産「e―NV200」を蓄電池として活用している辻榮亮(つじえ・りょう)さん(42)に、その取り組みについて教えてもらった。
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「2016年にこのEVを買ったのをきっかけに、エネルギーの〝自産自消〟を考えるようになって、19年に東京都内から睦沢町に移住してきました」
糸から研磨剤に至るまで天然素材の「土に還る革製品」をコンセプトにしている工房のわきにある白い箱が、家とEVをつなぐ「V2H充放電器」だ。V2Hは「ビークル・トゥ・ホーム(車から家へ)」の略語。屋根で発電された電気は、使った分以外は接続したEVに充電される。夜などは逆にEVから電気が取り出される。満充電にしたe―NV200で、家で使うほぼ1日分の電気が賄える。