EV放浪記

蓄電池として電気を〝自産自消〟「車として乗るだけではもったいない」革工房「革榮」の辻榮亮さん2/2ページ

「足りない時は電気を買いますが、日中にEVに充電して余った分は売電しているので、電気代は差し引きでは黒字になっています」

電気の自産自消は、EV乗りの理想像かも。辻榮さんは、8万キロ近く走った「e―NV200」(電池容量24kWh)を、ヒョンデ「IONIQ5」(同72・6kWh)に買い替えることを検討しているという。太陽光パネルの発電量が大きいので、容量の多いEVにすることで、さらに電気を有効活用できるようになる。

「うちは水道も引かず、地下水をくみ上げています。独立した電源や水源を持つことで、地域の防災にも役立てる。房総半島台風(19年)の時は、停電していたご近所の方に、いつでも来てくださいねと声をかけました」

有事でなくても、工房の営業時間帯は、V2H充放電器を道ゆくEVユーザーに開放している。しかも「晴れの日は無料」。お言葉に甘えて「ホンダe」をつないでもらった。快晴だったので、ぐんぐん充電されていく。太陽の恵みで走れる。電源として暮らしを支える。EVの魅力をたっぷり実感できた。(ライター 篠原知存)

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