
先週は『2軒で創業186年』の老舗を紹介したが、今週は『2軒で創業2カ月未満』の新店。
まずはこの3月25日オープンの「麺屋なおと」。新宿を始め、人気店を多数展開する「はやし田」の監修を受け、既存店をリニューアルして清湯系で勝負に出てきた。主なメニューは醤油らぁ麺、塩らぁ麺、つけ麺、まぜそば、など。ポルチーニが香るという塩らぁ麺が面白そうだったのでこれを注文。「はやし田」が関係した店でポルチーニ塩味を出している店は首都圏だけでも何軒かある。多くの店で私も食べているがほとんどの店で基本メニューの醤油味を食べているので塩味は初めて。なので比較ができないのが残念。
スープは鴨と大山鶏を使用した清湯に親鶏の鶏油をプラス。麺は菅野製麺所製の全粒粉入り低加水の細麺。チャーシューは2種類で豚バラはつるし焼き、肩ロースは低温調理。プロデュースもしっかりしているんだろうけど、仕上がりも良く、何も知らずに食べても「あぁ~おいしい」となる味だと思う。店長は、都内の有名店で修業した後、このグループのラーメン店でも店長を務めたエース。店名は彼の名前を冠したほど、気合も入っている。
蒲田駅(東京)周辺をラーメン検索サイト・ラーメンデータベースで調べると100点満点で90点以上がなんと9軒という超激戦区。そのほとんどがパンチのあるタイプ。「飛粋」「宮元」「蓮」「まほろ芭」「鷹の目」「環2家」「宮郎」「ぶたまろ」「voyage」。この個性的なラーメンがそろう街。そして学生も多い街でこの上品な清湯系がどう受け入れられるのか、かなり興味深い。