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開幕投手を託されながらも目前でコロナ感染離脱した阪神の〝出遅れエース〟青柳晃洋投手(28)が15日の巨人戦(甲子園)で初先発し、8回1失点。開幕から17戦で1勝しかしていない歴史的ドン底チームの連敗を「6」で止める今季1勝目をマークした。
「自分が開幕に出遅れて申し訳ない気持ちがあった。チームがこの状況なので気持ちで投げようと。粘り続ければ勝てると思っていた」。何が何でも負けられない登板だった。
今回の阪神の歴史的低迷には、複数の球界関係者から「開幕戦の7点差逆転負けも尾を引いたが、そもそもは青柳がコロナにかかったのがケチのつきはじめかも。仕方のない部分はあるけど、あれも痛かった」など〝元凶〟として指摘された。
責任感の強い青柳は内心面白いはずがなく「もどかしい気持ちもあった。でもしっかりと万全で戻ろうとの思いがあった」と見事、力投で返答した。2軍調整時にも若手に助言を送るなど前向きに対処。「後輩が見ていることを思えばしっかりとやらないと」との思いも白星を呼び込んだ。