証券最大手の野村証券が日本株復活ののろしを上げた。今年は海外の大口投資家に営業をかける「キャラバン隊」が話題になったほか、「Revisit Japan/日本再訪」と題したリポートで有望な11銘柄を取り上げ、先高期待を盛り上げている。
野村のキャラバン隊はバブル期からの伝統。精鋭証券マンが現地を行脚して日本株の魅力をアピールし、海外機関投資家の巨額マネーを日本株にもたらす。
野村はキャラバン隊出発直前の3月下旬、資源高でも日本企業の増益基調が揺らいでいないことや日本のロシア輸入依存度はユーロ圏の約半分にとどまる一方、日本にデフレ脱却の芽が出つつあることも紹介している。
注目の有望銘柄は資源高に耐えられる利益率の高さや世界景気の短期変動に左右されにくい自力成長率などの観点で選定。トヨタ自動車を筆頭に日立製作所、JR東日本など定番の大型株に加え、日清食品ホールディングスや住友電気工業、IHI、TDKなどをピックアップしている。野村に便乗する「ちょうちん買い」も一法か。
【2022年4月11日発行紙面から】